リバティのコレクションには大きく、
■エターナル・コレクション
■シーズナル・コレクション
■カプセル・コレクション
■リバティジャパン・アーカイブス
の四つがあるようです。(リバティジャパン公式HPより)
今回は6月10日に発表されたカプセル・コレクションの「リバティメモリーズ」について
覗いてみましょう。
「リバティメモリーズ」って、どんなコレクション?
まずはどんなテーマなのか覗いてみましょう。
古くからのリバティらしい柄をベースにしたレトロなカプセルコレクション「Liberty Memories」。
リバティ正規販売店merci
今回は、リバティの代表的なアール・ヌーボー柄「Ianthe(アイアンシ)」をベースに生まれた新しいデザイン「Lyra(ライラ)」、
17世紀のインディアンチンツがベースの花更紗「Genevieva(ジェネヴィーヴァ)」、
リバティの代名詞とも言える孔雀の羽のデザイン「Hera(ヘラ)」をアウトラインのみで表現した「Hebe(ヘベ)」、
80年代に登場した際のサイズと配色を使った、フローラルデザインの定番「Poppy&Daisy(ポピー&デイジー)」、
1900年初頭に東洋の鳥を描いて長きに渡りドレスやスカーフに使用されてきた「Dante(ダンテ)」をベースに、2017年英国リバティ百貨店限定で発売された「Dantes Paradise(ダンテズ・パラダイス)」の計5柄の展開となります。
今回はカプセルコレクションの中でもコンパクトに感じる、5柄の発表でした。
では具体的にはどんな柄なのでしょうか。
コレクションのご紹介
①Lyra(ライラ)
連続する模様が美しい曲線で繋がれていて、アールヌーボー調の模様が美しい柄です。
リバティプリントとして長年愛されている「アイアンシ」へのオマージュとしてリバティのデザインスタジオにて制作された「ライラ」。その名の由来となったスミレのように、「アイアンシ」は時代に合わせて変化し続けています。このエレガントな解釈では、しなやかでダイナミックなアールヌーボーのラインの間に織り込まれた高度に様式化された花のレイアウトを見ることができます。
リバティジャパンHPより
ちなみにアイアンシはこんな柄です。
「アイアンシ」は1900年頃にフランスのアール ヌーヴォーのデザイナー、R. Beauclairによって考案され、その後ハワード・スタジオによりリドローされた、真のリバティ・クラシックです。 アイアンシとは、パープルやヴァイオレットカラーの花を意味するギリシャ語で、活気に満ちた野生のスミレのような花が描かれています。
楽天市場:チビチビキッチン
お買い物はこちらから可能です↓
②Genevieva(ジェネヴィーヴァ)
比較的大きな柄で花や茎・葉などの大きめのモチーフが描かれています。
2006年秋冬コレクション用にクラシカルなリバティプリント「クリステル」をラージスケールにアレンジした「ジェネヴィーヴァ」。ツリー・オブ・ライフを彷彿とさせる壮大な花々が複雑に絡み合ったボタニカルプリントです。ベースとなった「クリステル」は、17世紀にヨーロッパに持ち込まれた美しいインド更紗にインスピレーションを得た柄で、1990年代初頭に家具用生地としてデザインされ、2000年代初頭からはクラシック・レンジとしてプリントされています。
リバティジャパンHPより
ちなみにクリステルはこんな柄です。
Hela、lantheと共にロンドンのアイコンとして使用されていた3柄ですが、先の2柄は徐々に解禁となり、この度待望のChristelleも解禁となりました。
クリステルの商品説明欄より:HOBBY SHOP SANDO
元はドレス用の生地として使用されていましたが、後に LIBERTY LONDON のスカーフとして使われるようになった柄です。
17世紀にヨーロッパに来た初期のインディアンチンツがベースの美しい更紗調の柄になっており、2003年から2008年エターナル、2004年春夏からクラシックコレクションに加入しました。
本当に同じ柄のようですね。
画面で見るとわかりにくいのですが、実物では印象が多分全然違います。
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③「Hebe(ヘベ)」
単色使いで、孔雀の羽が描かれています。
1890年代のリバティのパターンブックに収められている伝統的なリバティプリント「ヘラ」を単色にした「へべ」。今やリバティのトレードマークとも言える「ヘラ」は、シルバー・スタジオの創設者であるアーサー・シルバーの作品とされていますが、クリストファー・ドレッサーが原画家であるという説もあります。洗練された繊細で緻密な孔雀の羽は、唯美主義の装飾パターンを彷彿とさせます。
リバティジャパンHPより
ちなみにヘラはこんな感じです。
残念ながら現在は完売のようです。。。。
さらに、こんなものも見つけました!
似ている柄で「ジュノフェザー」です。
商品説明欄にはこのように書かれています。
リバティ社のトレードマークである「ヘラ」を新しくしたこのデザインは、見る人に新鮮な印象を与えるでしょう。
チビチビキッチン・楽天市場より
古代ローマの女神の名にちなみ名付けられたギリシャ語「Hera」は、神聖な動物である孔雀を意味しています。
19世紀に描かれた小さな孔雀の羽の絵がインスピレーション源となり、ロンドンのデザインスタジオで新しいデザインが作られました。リバティ社のトレードマークである「ヘラ」を新しくしたこのデザインは、見る人に新鮮な印象を与えるでしょう。古代ローマの女神の名にちなみ名付けられたギリシャ語「Hera」は、神聖な動物である孔雀を意味しています。
同上
単色使いにすることによって、また違った印象が生まれますね。
お買い物はこちらから可能です。↓
④Poppy&Daisy(ポピー&デイジー)」
1875年創立のリバティの中でも1900年代初頭に登場した歴史あるベストセラー柄の1つ「ポピー・アンド・デイジー」。クラシックやエターナルコレクションとしても長年愛されているデザインを、リバティ・メモリーズ・コレクションのために発表当時のスケール感で再現しました。
リバティジャパンHPより
こちらはロングセラー・超定番のポピーアンドデイジーです。
ちなみに現在エターナルでも販売されています。
色の違いのみで、エターナルとカプセルコレクションのそれぞれの柄には他の違いがないように思います。
今なら全色揃えられそうですね♡
全部で9色あるようです。
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⑤「Dantes Paradise(ダンテズ・パラダイス)」
鳥や果物、花をモチーフにしたタイムレスなこのデザインは、1909年にデザイナーのルイス・F・デイによってデザインされ「インデアン」と呼ばれていました。アーサー・ラセンビィ・リバティが中心となっていたアーツ・アンド・クラフツ展協会の創設メンバーだったデイは、長年にわたりリバティの家具やドレス生地、そしてスカーフをプロデュースしていました。
リバティジャパンHPより
1900年初頭、東洋の鳥を描いて長きにわたりドレスやスカーフに使用されてきた「Dante(ダンテ)」をベースにm2017年に英国リバティ百貨店限定で発売されたデザインです。
チビチビキッチン楽天市場より
美しい彩色に描かれた大きな尾を持つ美しい鳥が印象的です。
今回のコレクションでは特に、鮮やかな地色とのコントラストが素晴らしいです。
発売と同時に完売が続出し、再販されましたがどこのショップも品薄のようです。
ちなみに元となったダンテはこちら。
1909年に、リバティ氏が代表であったArts & Crafts Exhibition Societyの創立メンバーでもあったデザイナーのルイス.F.デイによってデザインされた柄です。
HOBBY SHOP SANDO楽天市場店より
この柄は、当初「インディアン」と呼ばれ、リバティプリントとしてクリエイターに紹介されました。1900年初頭にヨーロッパにもちこまれた東洋の鳥は英国の新しいイメージとして美術、装飾美術に影響を与え、長年にわたってドレスファブリックやスカーフにプリントされています。
1989年秋冬コレクション、2006年春夏コレクションにも登場しました。
1996年あたりまでエターナルにも登場しておりました。
ちなみにこちらは2015年春夏柄に登場したものですが、残念ながら現在は売り切れのようです。
ダンテズ・パラダイスのお買い物はこちらから可能です↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回のコレクションは5柄21色の展開でしたが、
元となったデザインも辿っていくとかなり楽しめるコレクションだったのではないでしょうか?
いつもながら見ているとこれも可愛い・あれも素敵、とどんどんリバティ沼にはまっていってしまいます。。。
私自身はダンデズパラダイスを2色入手したので、何に仕立てようか今からワクワク楽しみにしています♡
みなさんにも素敵なリバティプリントとの出会いがありますように。
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